研修の導入でよい雰囲気を作るには

企業研修ではどんよりした雰囲気で始まることが多いと思います。
現場業務の忙しさ、見知らぬ同士の緊張感、研修への期待感や興味のなさ、
やらされ感など様々な理由があります。もちろん、研修を楽しみにしている方も
いらっしゃるのですが、そのような状況でも導入部分では固い雰囲気になってしまいます。
そのような雰囲気のまま、研修を進めるのは、受講者にとっても、講師にとってもよくありません。
発言が減り、集中力もなくなり、動機づけもできにくい状況になります。
 
そこで、導入部分で主におこなうことは「アイスブレイク」と「研修への動機づけ」の2つです。
講師は特にこの2点を意識して場づくりをおこなっています。
 
一つ目のアイスブレイクですが、その固い雰囲気を壊すためにおこなわれれています。
よく導入部分で、自己紹介をしたり、簡単な楽しめる問題を出したり、ちょっとしたゲームをしたりします。
(研修の目的や対象の受講者に応じて多くの手法がありますが、今回は説明を省きます)
 
効果的なアイスブレイクをおこなうためには、ゴールを明確にしておく必要があります。
アイスブレイクを実施した後に、どのような雰囲気になっているのが望ましいか
イメージすることが大切です。通常でしたら、固い緊張感がなくなり、フランクに会話を
できるようになれば、大枠問題ありませんが、そのレベル感を見間違うと今後の進行の
足を引っ張ることもありえます。状況に適切なアイスブレイクを選択し、場づくりをおこなうことが
重要です。
 
2つ目の動機づけは、研修の目的を受講者に対して浸透させていくことです。
別に固い話をする必要はありません。何のためにここに参加しているのか、
どのような姿勢で臨んでほしいのか、そのようなメッセージを伝え、参加意識を高めていく必要があります。
 
そのためにも、研修の目的と現場活用イメージを言葉と感情の両方でつなげて、
動機づけをおこなっていきます。動機づけされた時に、どのような場になっているべきか
しっかりと研修をやる側もイメージできていないといけません。
 
研修は導入で決まるとも言われます。どの地点から
研修をスタートするか、その後の展開にも大きく影響します。
時間をかけてでも、導入時には場づくりを意識して研修を進めていきましょう。