ビジネスにおいて、何かにコストをかける際には、当然ですが、
費用対効果を考えます。研修にコストをかけるときも同様です。
費用だけでなく、時間もかけますので、研修をやるからには、
それに見合った効果を期待します。
研修後のアンケートで研修の感想、習得度などから効果を検証することも
大切ですが、効果は「現場での変化」を見て考えるべきです。
研修の効果はどのように考えればいいのでしょうか。
研修の効果を測定する観点として、
○行動や意識の変化
○問題の解消
○仕事の成果
があげられます。
行動や意識の変化の観点で効果測定する場合は
⇒「行動の量や質、スピードが具体的にどのように変わったか」
問題の解消の観点で効果測定する場合は、
⇒「具体的にどんな問題が解消され、どれくらいのスピードで解決されたか」
仕事の成果の観点で効果測定する場合は、
⇒「具体的にどんな成果が上がり、どれくらいの変化が見られたか」
という項目で定量的かつ定性的に検証することが必要です。
検証の方法としては、
売上の変化など数値的な分析や
現場へのヒアリング、アンケートなどによる情報収集をして、
総合的に判断します。
また、効果が出るにはある程度時間がかかることを考慮し、
半年から1年間くらいの中期的なスパンで効果を検証していくことも
留意しておくことが重要です。
研修のその場が良かったということだけで効果を判断するのではなく、
現場でどんな変化、成長を生み出すことができたかという観点で
効果を求めていくことが重要です。また、その効果を高めるために
教育担当からのフォローもしっかりとやっていきましょう。