研修に効果があるのですが、「実施前の期待は高いが、実施後、現場での成果は出にくい」と
一部否定的な見解を持たれることもあります。研修の効果には確かに限界があります。
どんなにすばらしい研修でも基本的には成長のきっかけにしかなりません。
しかし、教育を中期的な視点でとらえれば、その成長のきっかけをいかに有効なものに
するのかが重要です。研修は効果に即効性がないからと、人材教育自体をあきらめて
しまっては、人材の成長スピードを遅らせることになりかねません。
研修での学びを無駄にしないために
企画者(人事、上長など)、研修実施者(研修会社、講師)、受講者がそれぞれ
現場での成果にこだわっていくことが必要です。
それぞれが意識すべきことを整理しました。
○企画者が持つべき意識
⇒研修の目的、会社側の意図をどれだけ把握し、伝えられるか
⇒成果を出すまでのサポートをどれだけできるか
○研修実施者が持つべき意識
⇒いかに研修の時間内で深い気づきを生み出すか
⇒現場での活用を具体化させるか
○受講者が持つべき意識
⇒現場での活用をどれだけ継続できるか
⇒自ら成長しようとしているか
研修を企画、実施する際には、研修実施者、企画者、受講者がそれぞれ、
本気で成長を考えなければ、効果は半減します。
研修を意味があるものにするために、研修への意識づけを企画者が中心となって
行うことが重要です。企画者の研修に対するリーダーシップが講師、受講者にも
伝わり、すばらしいきっかけになるための原動力となります。