今回取り上げる研修テーマはロジカルシンキングです。10年くらい前から
関心が高まり、実施している企業も非常に多い研修のひとつです。
仕事において考える機会が減っているわけではありませんが、もっと質の高い
思考をするための一つの手法として高いニーズがあります。
では、どのようにテーマを設定していけばいいのでしょうか。
ロジカルシンキングというと、ロジックツリーの作り方やMECE(もれなくダブリなく)の考え方を
学習するイメージが強く、応用的なケースになると定量分析やフェルミ推定を扱うことも
あります。
研修のテーマ設計の観点からすると、下記の観点を十分に考慮しながら、
検討していく必要があります。
○考えることに関して現場にどんな問題が発生しているのか
※若手社員があまり考えていないといった抽象的ではなく、具体的に整理する
⇒伝えてくる情報がわかりにくい
⇒資料がうまくまとめられない
⇒会議がうまく進まず、無駄が発生している
⇒現場の問題がなかなか解決しない
○どんなアウトプット・考えを期待しているのか
※考えることを通じて何を具体的に実現してほしいのかを整理する
⇒わかりやすい整理された資料(文章)
⇒わかりやすい発言・説明(コミュニケーション)
⇒事実ベースでの状況把握(理解)
⇒スピーディーな問題解決(分析・意思決定)
このような観点で情報を整理し、テーマを決めていきます。
思考法やツールを学習することがテーマになると、現場の活用や
研修成果から見て、効果が下がってしまいます。
ロジカルシンキング研修のテーマ設定も目的ベースで考えるようにしましょう。
研修設計自体がロジカルでないといけません。