何かスキルを身につけるために学ばなれければならないことは多くあります。
多くの知識を身につけ、経験を積んでいかなければなりません。研修においても
できるだけ多くの学んでもらい、早くスキルアップしてほしいと考えるのが当然のことです。
そのため、研修設計をしていると、どうしても多くの内容をいれてしまいがちになります。
その理由として考えられるのが、企画側の意図として伝えたいこと、伝えるべきと
思っている部分が多いことや時間を余らせてようにしたいという考えがあります。
実際に研修で伝えられるメインのメッセージは3つから多くても5つくらいです。
それ以上の数になると、研修後に記憶に残りづらくなります。
研修の時間を通じて、何を伝えたいのかをしっかりと絞り込み、
その情報を深いレベルで理解してもらうために、補足的に必要なメッセージをきめ、
講義、ワークやディスカッションでアプローチを決めていくのが基本的な設計の流れです。
例えば、マネジメント研修を設計する際には、
まずはマネジメントで特に実践すべきことを3つ絞り込み。
○目的・ビジョンを具体的に示す
○部下状況を的確に把握し、すぐに改善する
○全体最適、長期視点で考える
そして、そのメッセージを伝えるために、時間とのバランスを十分に考慮しながら、
必要なコンテンツを決めていきます。
○マネジメントの原則
○部下とのコミュケーションの手法
○仕事の計画と検証の仕方
○自己分析に強みと課題の把握
など
実際にインストラクションをする際に、決めた3つのメッセージをそれぞれに
入れ、伝えながら、進めていきます。
このプロセスは2時間の研修でも2日間の研修でも大きく変わりません。
そのメッセージを理解するためのアプローチに欠ける時間を変えるだけです。
コンテンツは多く盛り込まず、十分に絞りこまれたメッセージをどう伝えるかで
研修時間に応じた設計をしていきましょう。